宝石バイヤー
自分の眼だけが頼りの真剣勝負
海外の宝石原産国、集散地に赴き、各種宝石を買い付けます。
世界中から集まったバイヤーと競い、プライスカードも鑑別書も付いていない中で、自分の眼だけを頼りに宝石の価値を判断し、値段交渉を行い、宝石を仕入れます。
一般的にはルース(裸石)の状態で仕入れますが、中には原石を買い付けるバイヤーもいます。
原石の場合は、研磨されることによって価値が何百倍も変わってしまうことがあり、ハイリスクハイリターンの真剣勝負の世界です。
バイヤーには、買った宝石をメーカーや企業に売るフリーバイヤーと、企業の中で仕入れ担当として活躍するバイヤーが存在します。
また、現地の状況や職務内容から、現在日本のバイヤーはほとんどが男性ですが、海外では女性のバイヤーをよく見かけます。
これから日本でも、女性のバイヤーが増えてくるでしょう。
- 必要なスキル
- 宝石品質判定、ダイヤモンド、貿易基礎知識、市場動向、基本英会話
宝石バイヤーの現状と未来
現在、ジュエリー業界では、資本力のある大手ジュエリーブランドに良質の宝石が集まり、その宝石を使ったジュエリーによってますます繁栄するという状況があり、良質の宝石を仕入れることは大変難しくなっています。
品質のよい宝石があってこそ、初めてジュエリービジネスが成立するため、宝石バイヤーという職種は大変重要な地位を占め、今後もますます注目されることと思われます。
宝石バイヤーは、お店を持つ必要がなく、少ない資本からでも始められるため、比較的簡単にフリーのバイヤーとして独立することができます。
こんなあなたは、宝石バイヤーがおすすめ!
- 海外に滞在することが好き
- 交渉が得意
- 語学力がある
- 独立心が強い
JBSのカリキュラムを通して身につけるスキル
タイ宝石仕入実習
JBSでは実際にタイに行き、鉱山の視察及びフリーマーケットで宝石仕入れ実習を行います。
実際にビジネスが行われている場で実習をしますので、実習終了後連絡を取り合いビジネスを開始することも可能です。
また、どのような宝石が動いているかを知ることでこれからの市場動向を調べることができます。
JBS宝石・ジュエリー鑑定コース
宝石の品質の良し悪しを判断し、価値を査定する。
バイヤーはプライスカードも鑑別書もない宝石を目の前に自分の眼と知識を頼りに買付します。
全日制コースでも宝石・ジュエリー鑑定コースの授業はあり、「鑑別眼」と「審美眼」を見に付けることができます。
宝石バイヤー 森 孝仁さん(JBS研究生)の場合
バイクのレーサーという、ジュエリーと全く無関係の世界にいました。しかし、それが余計な既成概念にとらわれずに、JBSでいろんな知識を吸収することにつながったと思います。今後は新世代の若きジュエラー達によって、タイと日本の架け橋となる色石市場の拡大を目指すプロジェクトを手がけていきます。21世紀のビジネスモデルを開発したいですね。
◆ プロフィール
1991年 ホンダ・ブリジストンと契約、レーサーとして全米・全欧で活躍
1995年 デイトナGP250で日本人初優勝を果たす。
2001年 JBS入学
2002年 独自で仕入れを開始。
2004年 株式会社モリス設立