誕生石エッセイ
畠校長の誕生石にまつわるコラムの先月分を紹介しています。
4月の誕生石 ダイヤモンド
ダイアモンドは永遠の輝き~ダイアモンドの星になった少女の物語~
ルーシー
地球創世紀、炭素Cが純粋に結晶してダイアモンドになった。同時期、同一の炭素Cに、酸素と水素と窒素が結びつき、原子生命体が生まれた。原子生命体はその後40億年進化をし続け、とうとう地球上に私達、人類を登場させた。
きらめくダイアモンドと私達の生命体の元をなしているのは同じ炭素【C】。私達とダイアモンドは何かの意思で繋がっている・・?
ザ・ビートルズ、ジョン レノンの息子、3才になるジュリアンのお気に入りの女の子はルーシー、お絵描きが大好きだった。ある日、ジュリアンはルーシーの絵を一枚持ち帰った。その絵には少女がダイヤモンドとともに空(宇宙)に浮かぶ絵が描かれていた。偶然か必然か、その絵を手にしたレノンはヒラメキを覚え、そして名曲が生まれた。その曲とは1969年、全米で大ヒットした『♪♪ルーシー イン ザ スカイ ウィズ ダイヤモンド♪♪』
訳すと、ルーシーはダイアモンドと共に空(宇宙)に浮かんでいる。
35年の月日を経た2004年。アメリカのハーバード大学は、50光年の彼方に宇宙最大のダイヤモンドを発見した。大きさは10の34乗キャラット、直径4000km。なんと巨大なダイアモンドはお星様だった。このダイヤモンド星に最も相応しい名が命名された。『ダイヤモンドとともに空(宇宙)に浮かぶ絵』を描いた少女。そうルーシーだ。
ちなみにルーシーのお家はダイアモンドを扱う宝石商だった。成長したルーシーは映画の世界に入り、「エリザベス」「チョコレート」の美術監督を務めた。悲しい事に、2005年、彼女は若くして、地球での生命を終え、天国に召され星になった。
命日は、奇しくも『ルーシー イン ザ スカイ ウィズ ダイヤモンド』が発売されたその日、6月1日であった。
ダイアモンドの星
星になったダイアモンド星ルーシーの一生は、どんな運命をたどるのであろう。
数十億年の後、大爆発をおこし、更に数十億年を経ると、散らばった炭素Cが集まり始め、新たな星が生まれる。そして何かの意思が加われば、奇蹟を起こした地球のように、原子生命体が生まれる。
現代天文学はそのことを雄弁に語り始めた。まさに輪廻転生。壮大な宇宙のドラマは続く。
夜空を見上げてみよう 今宵も、ダイアモンド星ルーシーは、空(宇宙)に浮かんでいる。
ダイアモンドの宝石メッセージは不滅。ダイアモンドは永遠の輝き
ジャパンジュエリービジネススクール
校長 畠 健一
校長ブログ のんきな校長の1日